日本臨床医学リスクマネジメント学会 Japan Society of Risk Management for Clinical Medicine

日本臨床医学リスクマネジメント学会 概要

医療現場が直面する問題は多様化・複雑化していますが、医療従事者の間で実情・問題点は共有されておらず、インシデント・アクシデントに対する対応の大部分は、個別の医療機関、医療従事者の対応に委ねられています。多様な職種の医療従事者、及び患者の間のコミュニケーションにも問題は多く、実情把握と対応は十分とはいえません。特に、医療を支える看護師、薬剤師、検査技師、医療ソーシャルワーカー等の医療安全に関する役割は極めて重要です。現場に生じる一つ一つのインシデント・アクシデントの情報・問題点を、関係者、第三者専門家が一緒に把握・分析・議論し、再発防止策を考えなければなりません。

 

 本学会では、社団法人化を機に、より一層の学会活動を通じて、このような医療安全を促す活動を活性化し、医療安全の文化を醸成するために、以下の各項についておこなうことを目的として活動します。

 

1. 医療現場で問題となる重要な課題について、研修会を開催し、問題点の把握と予防対策に関する医療関係者の意識の向上を計り、調査を通じて学術活動の基盤をつくる。

2. 学術総会を年1度開催し、臨床医学における医療安全に関する学術活動を推進する。

3. 医療安全に関係する各臨床学会関係者、法曹、行政官の間の問題把握、コミュニケーションに資する活動を主導し、医療安全に関する調査を行い、医療安全に資する政策を提言する。

4. 学会機関誌「安全医学」を刊行し、臨床医学における医療安全に関する学術活動を活性化する。

 

2012年8月

日本臨床医学リスクマネジメント学会

 

日本臨床医学リスクマネジメント学会 Japan Society of Risk Management for Clinical Medicine
日本臨床医学リスクマネジメント学会 Japan Society of Risk Management for Clinical Medicine